読む人。

2018/01/02

・以前に購入していた世界のエフェクター大図鑑(3200円也)を読む。新品のCDが一枚、中古なら二枚変える金額のこの書物はエレキギターとアンプの間に挟む魔法の箱がひたすらに羅列されているという、興味のない人にとっては何の意味も価値もないという代物である。ぼんやり見ていると韓国のメーカーの物がある。敢えてメーカー名は伏せるが、ルックスだけでなく音までも某有名エフェクターメーカーにクリソツらしいのである。書物から音は当然聴こえてはこないが写真を見る限り、正にドンズバといった感じでもはやヒネリもないといった感じである。こんなものを堂々と売るセンスが素晴らしい。恥も外聞も全く無いのには感服する。いやーまいった。さすが剣道と寿司の発祥地(自己申告)である。

地獄に堕ちて永劫に苦しめ。

・智恵子抄を読む。もう最近は読むのが辛い。読んでいるだけで辛くなる。芸術家同士の物語。心を壊してしまう女性の話。深い深い慈しみ。愛。世を呪った言葉。大衆へに対する絶望。短い言葉の中に、全てがある。推敲され尽くした言葉には無駄など介在し得ない。誰かを想う事は捨てた。無味乾燥な暮らし。何も感じない。最早どうでも良いのだ。だから読むのが辛い。そろそろ後半に差し掛かる。恋の言葉が悲痛な叫びに変わる。読んでいられないのだ。

・長渕の「LICENSE」を聴きながらチャリを漕ぐ。長淵ヲタでもなんでもないのだが、我が家に唯一ある長渕’sCDなのである。小学校の頃父親の部屋へ行ってこっそり聴いていたが(我が家には今では考えられないほどCDが無かった)、最近また聴いている。歌詞の意味がよく分かるようになってきた。なってきてしまったというべきか。悲しみなんて知らない方が良い。馬鹿で無能な凡人のままで死にたかった‥、いや嘘だ。