外国語教育において、言語の3要素、meaning(意味) form(形式) function(機能)のうちformに学習者の注意を向けさせるテクニック、あるいはそれを仕組む授業形式のことである。Form-Focused Instruction(FFI)と呼ばれることもある。 指導法としてのFocus on Formは広義ではFocus on FormsとFocus on Form(狭義)の双方を指す。
Focus on Forms ・・・ 文脈をほとんど与えず、短文として授業中に多くの言語形式(文法事項や語彙)を生徒に提示する。詰め込み主義的教育法で、進学校でよく行われる。間違ったオーディオリンガルメソッドや文法訳読式授業で典型的な授業形態である。
Focus on Form (概略)・・・ 意味重視の英語活動を通し特定の言語形式に生徒の注意を向かせる形式提示法である。名前から勘違いされやすいが、この指導法は意味重視(Focus on meaning)指導をベースに構築されるべき指導法である。厳密には、授業形態そのものだけではなく、生徒の意識を形式に向けるすべてのテクニックを指す。例えば、リキャスト(生徒が言い間違いをした時にそのことに気づかせ言い直させる)なども含む。


Focus on Form (詳細)
 伝統的教授法(文法訳読式授業・オーディオリンガルメソッド)との大きな違いは、文法の提示の仕方である。伝統的教授法では、最初に形式説明を済ませてから訳してみる・使ってみるという流れである。しかし、Focus on Formは形式説明を行わずに、まず提示する。文法や語彙を知らない生徒にいきなり提示してもわかるわけがないじゃないかと反論するかもしれないが、理解を促進するために理解可能な文脈を提示したり・生徒の持っている知識を活用させるのである。このように生徒に気づかせ、意味を推測させることが重要なポイントであり、効果的に外国語を習得してもらうことに繋がる。文法・語彙の意味の提示は、先ほどのような提示が終わればしてもよいが、解説のような詳細説明は授業の最後のまとめでのみ行う。ゆえに、Focus on Formが最初から正しく理解させようとする指導法であるのに対し、Focus on Formは最終的に正しく理解してもらおうという意図を持った指導法である。